方法⑦(人に頼る)

私は、人に頼るのが苦手です。
人に頭を下げるのも苦手だし、申し訳ない気持ちになってしまうし、嫌われたらイヤだな~とか思ってしまったりするのです。
ただ、私が困るだけならいいのですが、子育てに支障が出るとなると話は別です。
この時ばかりは、私も勇気を出して人を頼りました。
強迫性障害を患ったということは、限界を越えて頑張ったということでもあると思うので、「自分の能力はその程度なのか?」と悲しい気持ちになったこともありますが、よく考えると、それって傲慢な考えだし、べつに悪いことではないですからね。
素直に人に頭を下げられる人って、謙虚さがあって尊敬します。

方法⑥(中途半端で良しとする)

強迫性障害の症状に悩んでいた時、自分が完璧主義者だということに気付きました。
なぜ、それまで気が付かなかったかというと、実際は何も完璧に出来ていないと思っていたからです。
当時の私は、常に「ここまでやりたい」という目標を持っていて、目標を達成すると、充足感を感るのですが、逆に達成しないと、ひどく罪悪感を持ってしまっていたのです。
例えば、「掃除しなきゃ」と思ったら、掃除は上から下が基本だから、「棚などのホコリを落としてから上拭きをして最後に掃除機」とかいう順序を考え、最後まで出来ればいいのですが、出来ないと罪悪感を感じるのです。
でも今考えると、家事なんて完璧にする必要はありません。
むしろ、いかに中途半端にやるかということの方が重要なのです。
掃除に関しても、確かに理想的な順序はありますが、最初に掃除機をかけ、余裕があれば棚を拭くとかにしても、普通に生活できるので問題ナシです。

方法⑤(部屋を綺麗にする)

部屋は綺麗にした方がいいに決まっていますが、ハードルが高いので、絶対ではないと思っています。
と言いながら、わたくし実は整理収納アドバイザーの資格を持っているほど、部屋を綺麗にする大切さはわかっています。
部屋って、心の状態が現れますから、スッキリさせれば、心も元気になりやすいのは確かだと思います。
しかし、そのためには、掃除、洗濯、整理整頓など、色々やらなければなりません。
誰かやってくれる人がいればいいのですが、私の場合、そんな人はいなかったので、ほとんど出来ませんでした。
でも、ある日、主人に「たまには掃除した方がいいよ」と指摘されたので、何とか掃除機だけは頑張ってかけるようにしていましたが、容赦なく「モヤモヤくん」が出現してくるので、しんどかったです。

方法④(規則正しい生活をする)

どんな場合にも言えることですが、

「規則正しい生活をする」

ということは大事です。
でも、それが難しいのです。
とくに私は夜型人間で、ものすごく朝が苦手でした。
朝起きられない自分が、ものすごく嫌いでした。
それでも、子どものために、なんとか無理して則正しい生活をする努力はしていました。
当時は自分のことを、ものすごく責めていましたが、今思うと、努力しているのだから、自分で自分を褒めてあげればいいのです。
べつに、朝起きられない人間が悪い人間なわけではないので。

方法③(栄養をとる)

「食べることは生きること」と、よく言われますが、我々は、食べ物で健康な体を作っています。
なるべく添加物の少ない、栄養のあるものをバランスよく、しっかり食べるのが理想的ですが、実際は買い物に行くことすら難しい状態でしたから、ちゃんとした食事なんて出来ませんでした。
それでも、食事を作ってあげないといけない家族がいたので、無理をしながらも少しは栄養をとっていたのが良かったのかなと思います。

方法②(軽い運動をする)

健康のためには、運動が大事だということは、多くの人が知っています。
しかし、当時の私には、それが非常に難しいことでした。
よく、「無理をしないように」と言われますが、無理をしなかったら、本当に何もできないんですよね…。
そこで、真面目すぎる私は、無理してヨガに通ったりしていましたが、今思うと、もう少し自分に甘くてもよかったかなと思います。
まずは部屋で足踏みをするだけとか。
なにせ、外に出るのも大変な状態でしたから。

方法①(モヤモヤくん療法)

たぶん、この病気を患っている人は、沸き上がってくる強迫観念をコントロールできず、この苦しみから逃れるために無駄な確認などの強迫行為をしてしまうのではないでしょうか。
私もそうでした。
毎日ヘトヘトでした。

そんな私が強迫性障害を治すために一番効果的だった方法は、

「強迫行為を我慢する」

でした。

しかし、誤解しないでください。
それが簡単にできたら苦労しませんから。
どんな苦労をしたかということを説明したいところですが、長くなってしまうので、私が強迫行為を我慢するために効果的だった方法を書きたいと思います。

これは、私が勝手に「モヤモヤくん療法」と呼んでいますが、実際はカウンセラーさんに教えてもらった方法です。
まず、強迫観念が沸き上がってきた時に感じる、なんとも言えないあの不快な感情を「モヤモヤくん」と名付けます。
そして

「モヤモヤくん」と自分とを切り離して考えます。

つまり、強迫観念が沸き上がってきたら、

「これは自分が感じている感情ではなく、モヤモヤくんが暴走しているんだ!」

と認識するのです。
そして強迫行為を我慢できたら、

「モヤモヤくん」を思いっきり褒めてあげます。

ただし、もし我慢できなかったとしても

決して「モヤモヤくん」を責めてはいけません!

なぐさめ、励ましてあげるのです。